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宝石の種類
ルチル
ラテン語で黄金色や輝きといった意味のある「rutilus」が由来となった名前で、ルチル単体でジュエリーとして用いられることはほぼ無く、ルチルの針状結晶が水晶の中に入った場合は、針入り水晶(=ルチルクオーツ)などと呼ばれ、ルビーやサファイアの中に入り込んだルチルの結晶は、反射光が星状に広がって見えるスター効果を生み出し「スタールビー」「スターサファイア」と呼ばれます。
工業的に用いられることが多くあり、塗料、チタン製品の原料としてや、ナノサイズまで細かくしたルチル粒子は紫外線吸収力が強いため、UVカットの日焼け止め製品などに利用されています。
人工のルチルは無色透明で極めて高い屈折率をもち、また光沢はダイヤモンドと同じ「金剛光沢」であることから、ダイヤモンドの代用品として利用されることがあります。